こんにちは、NYフードエキスパート、明比 玲子です。
近年のブルックリンの開発は、めまぐるしいものがあり、次から次へとオープンするレストラン、フードショップには、追いつけません。
そんなブルックリンの中でも、Bushwick(ブッシュウィック)は、ゆるやかな開発だったのですが、有名なテレビ番組「Girls」で舞台になったこともあり、去年ぐらいから爆発的な人気になっています。
そして、ブッシュウィックのレストラン業界のリードを取ってきているのが、「Roberta's」というピッツァ屋です。
ただ、ここは、普通のピッツァ屋ではありません。レストラン敷地内のガーデンに、野菜、果物を栽培して、お店でサービスしています。いわゆる、ピッツァだけを食べに行く所ではありません。
そして、同じ敷地内には、このシェフが22コースのテースティングメニューを出す、3つ星レストラン「Blanca(ブランカ)」もあります。
このブランカは、3年前にオープンした際、食べに行きましたが、有名レストランで働いたことのない、我流でやってきたシェフの食べ物とは思えないお料理でした。
ブランカの話しは、また別の時として、今日は「Roberta's」のことをお話しましょう。
最近は、すっかり有名になり、観光客とわかる人がたくさん来ますが、もともとは、近所に住んでる人がふらっと食べに来る所でした。
店員はみんなヒップで、一見サービス悪そうに見えるのですが、とても的を得たサービスで、マンハッタンだったら断られるようなことでも、結構なんでも、こちらのお願いを聞いてくれます。
このウェイター(右)は、もちろんゲイちゃんで、なんとgoattee(やぎヒゲ(?))をグリーンに染めて、ワインカラーのマニキュアまでして、ドレスを着ていました。
さすがのNYも、マンハッタンの店では、そういう店にいかないと、こういう人にはお目にかかれません。
夜とか、ランチタイムの真っ最中に行くと、1時間待ちだったりするそうなので、私はいつも、週末の朝11までに入ります。そしたら、すぐに座れます。
いつもいろいろ食べるのですが、やっぱりピッツァは外せません!生地が、軽くてさくっとしていて、いくらでも食べられます。
サンドウィッチや敷地内で採れたての野菜サラダなども、メニューにあります。これは、ここで採れたピーチをキャラメライズしたもの、スモークしたリコッタチーズ(ここで作ってます)にNasturtium(ナスターチウム)の葉、仕上げにコショウがかかっています。
アイデアはよかったのですが、ちょっとピーチの風味が欠けているようで、私としては、蜂蜜をすこーしだけかけると、もっと美味しくなったと思います。ちょっと残念。
これは、ここで焼かれたクロワッサンに目玉焼き、ここで作られたベーコンにチーズが挟まったサンドウィッチ。手前のポテトは、カリッとしていて、いつも食べ過ぎます。
デザートは、ここで食べるか、家に持って帰るか、その日の気分ですが、このSticky bunに決まっています。
バターがいっぱいで、一回口に入れると、バターとキャラメルが口の中で混じり合い、永遠に食べたくなります。
ここのパン類は、すべて、ピッツァの釜で焼かれていて、レストランで販売していました。でも、去年だったか、すぐ隣にテイクアウトのお店を出して、ピッツァのテイクアウトもそこでできるようですが、パン類を持って帰りたい時は、そこで購入できます。
私が、ここにくるといつも買って帰るのは、Sourdough Bouleです。食感といい、フレーバーといい、他のパン屋では買えないもので、非常にお勧めです。
Bushwickは、マンハッタンから地下鉄で10分ほどで、こんな静かで田舎な所がまだあるんだって感じの、のんびりした所です。
食事が終わったら、まわりをちょっと歩いてみて下さい。そうそう、このローチョコレートのお店「Fine & Raw chocolate」も有名です。「Roberta's」から徒歩2分です。
それでは、また。
Roberta's
261 Moore's Street,
Brooklyn, NY
TEL: 718-417-1118
http://www.robertaspizza.com