涼しい夜には、ちょっと隠れ家的な、都会のど真ん中のオアシス

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こんにちは、NYフードエキスパート、明比 玲子です。

先週の猛暑が終わり、今週は、少しだけ湿度と気温が下がり、過ごしやすい一週間でした。こういう日は、外で食事ですね。

外人って、どこの国でも、みんな外で食べるのが好きな人が多いのですが、NYも同じ。でも、NYの街って、道にゴミがあふれていたり、決して綺麗な所ばかりでないです。

しかも、目の前をたくさんの車が通り、クラクションをならして走っているので、私は、あんまり外では食べません。

NYの夏は、蒸し暑く、クーラーの利いた場所で食べたいもの。でも、こういう素敵な場所なら、都会のど真ん中でも大丈夫です。

ここは、あの有名なJean Georges レストランの一角です。東京にもお店があるので、ご存知かと思いますが。


去年までは、このテラスはあまり宣伝されてなく、確か、サイトにも載っていなかったので、知っている人があまりいない場所だったのです。

そのかわり、テーブルがある程度で、バーもなく、サービスもいまひとつでした。

外でのお食事って、客側からすると、お店に到着時の天気で、「あー、外で食べてもいい?」って感じなのです。

でも、店側からすると、外のお客のためにウェイターを雇い、テーブル関係も整えなくてはならず、そんなに簡単にすぐ用意できるわけではないのです。

予約を取ったものの、雨が降ったり、ものすごく暑い日は、「中で食べてもいい?」と言われますが、中は中で、もう予約がいっぱい。お客様をそう容易に、動かすことができません。

そして、そういう場合、外要員のウェイターは家に帰されます。そういうこともあり、店側は、儲けが増えるというものの、外のサービスというのは、実は、頭が痛いのです。

前置きが長くなりましたが、今年から、Jean Georgesは本格的に、サイトにも「Terrace」と宣伝して、バーを作り、かなりお金をかけました。

そのかいあって、いつも満員。でも、昔、ふらっと入って外に座っていた人にとっては迷惑なのですが、テーブルが空いていることもありますし、バーは、空いていれば、座って食事ができます。

私も、後者。テーブルは予約客で満席だったので、ドリンクだけの客が座る場所で、バーの席が空くのを待つことに。ドリンクだけでも、とてもいい感じですよー。


あらかじめ、ウェイターに言っておけば、バーが空いたら教えてくれます。でも、念のため、自分でもチェックしておきましょう。

さて、メニューは、レストランの中の「Nougatine(ヌガティーン)」と同じです。「Jean Georges」は、メインダイニングルームで、かなりお高いですが、「Nougatine」は、そのすぐ手前の部屋で、リーズナブルな値段で食べられます。

アミューズも、ちゃんと付いてきます。今日は、コーンにハラペニョーンペパーの入ったフリッター。ちょっと粉っぽかったけど。


何だか、ここに来ると、いつも頼んでしまう、イカのフライ。バジリコソルトに、ちょっとスパイシーなソースがついてきます。ソースは、ムース風にふわっとなっています。


アボカドにpeekytoe crabの身、刻み海苔がかかっていて、ソースもちょっと和風です。何だか懐かしい味。


バジリコペストのソース。かなりミントが利いています。トマトが甘いです。


ヘイク(メルルーサ)のソテー、手前にゴロっとあるのはポテトで、カリッとして美味しかったです。もちろん、お魚も。


お腹いっぱいでしたが、デザートは食べなきゃ。キャラメル好きの私は、やっぱり、butterscotch puddingに。かなり濃厚で、しかも、甘辛にしたいのはわかるのですが、塩も入れ過ぎ。

まずくはなかったですが、ちょっと行き過ぎ。

バーの目の前に見える景色。


すぐ横には、コロンバスサークルのこの地球儀が。この左側は、セントラルパークで、立地条件は最高です。もちろん、パトカーの音とかは、もちろん聞こえますが、車は見えません。


夏の昼間は、ちょっと暑そうですが、涼しい夜や、これから秋口には、もってこいの場所で、とてもお勧めです。

それでは、また。

Nougatine & The Terrace at Jean Georges
1 Central Park West,
New York, NY
TEL: 212-299-3900
http://www.jean-georgesrestaurant.com