こんにちは!
NYスィーツエキスパート、明比 玲子です。
今日は、もう一年近く、オープニングを楽しみに
していたベーカリー、「Mah Ze Dahr」に
行ってきました!マーゼーダー、と発音するよう
です。
ちなみに、パキスタン語で、「Special」という意味
だそう。
今日で、オープンして10日目だそうですが、お店、
満員で、びっくりでした。しかも、ここの顧客、
年齢層が高く、かつハイソな方が多い!
NYのベーカリーでは、珍しいです。
今まで、オンラインストアーでやってきていた彼女の
顧客なのでしょうか?これほど、年齢層の高いお客と
いうのは、アッパーイーストぐらいでしか見かけないと
思います。ここは、ウェストヴィレッジ。
そして、何よりも、とても気になっていたのが、
ここのオーナー/ペイストリーシェフ、
Umber Ahmad(アンバー アーマッド)さん。
この方の経歴を聞いたら、みんながビックリすると
ともに、とても羨ましく思う人がいると思います。
MIT、Whartonのビジネススクール卒、ずっと、
ゴールドマンザックス、モルガンスタンレー
などのウォール街で働いてきたアンバーさん。
その彼女が、5年前、レストランや高級食料品の
中近東へのビジネス拡張のための資本管理の
仕事を始めたのが、彼女の人生を180度変換
してしまったのです。
ここのクライアントの一人が、アメリカの食業界では
著名なシェフ、Tom Colicchio(トム コリッキオ)でした。
アンバーさんは、ペイストリーシェフとしての、
トレーニングは受けたことはなく、自分の趣味として、
お菓子を作っていたとのこと。その腕前を聞きつけた
トム コリッキオは、彼女のお菓子を食べて、「これは
いける!」ということで、インベスターになり、
彼女のキャリアは、ウォール街から、ペイストリー
シェフに変わるのです。
これ、ペイストリーシェフで、お店を持ちたいと
思い続けている人には、本当に羨ましがられる話だと
思います。じゃなくても、こんな話って、世の中に
あるんだ。。。って。
実際に会ったアンバーさんは、やっぱり、とても
テキパキして聡明なビジネスウーマン。お話ししただけで、
それがにじみ出ています。ただ単に、美味しいお菓子が
作れるというわけではありません。ビジネスセンスが
ある!
もちろん、お菓子も美味しかった。ここでは、これが
一番大事なことですが。(^^)
彼女のお菓子を一言で表わすと、「アメリカのお菓子に
フランス人の好みをアクセントに加えた」って感じ。
まぁ、日本のお菓子と比べると、当然甘いですが、
アメリカのお菓子の頭が痛くなるような甘みは
ありません。
一番人気は、このブリオッシュ生地のドーナツ。
午前中には売り切れるらしいです。中にクリームが
入っているとは知らず、いきなりクリームが
現れて、ビックリ。でも、このクリーム、
しっかりとバニラビーンズが入っていて、とても
美味でした。生地は、もう少しフワっとしていても
よかったかな。。。?と思います。
もちろん、全部食べたわけではないのですが、今日
食べた中で気に入ったのは、シュークリーム。
アメリカで食べたシュークリームでは、一番美味し
かったかも。でも、クリームは、やはり、少ーし甘め。
いろいろと目移りがして、どれを選べばいいのか、
大変困りました。
幾つか買って、アンバーさんと少し話し、写真を
撮った後お茶をしていると、カウンターの男の子が
小さなショッピングバッグを持ってきてくれて、
「これ、チーズケーキだよ」と言うのです。
私は、頼んでないのになー?と思っていると、
なんと、アンバーさんからのプレゼントでした。
嬉しい!持って帰って、いただきました〜。
かなり濃厚なのに、ニューヨークチーズケーキ
よりは、はるかに軽く仕上がっていて、とっても
クリーミーです。その名も、Heavenly cheesecake!
ブラウニーは2種類ありました。もう一つの方は、
中が、もっと濃厚のようですが、こちらも十分
濃厚。アメリカ人が作ったブラウニーというより、
フランス人が作ったブラウニー。中に、チョコレート
チップが入っていますが、その食感を、巧みに
生かしています。
まだまだ、試したいお菓子がたくさんあったので、
また、ぜひ、行ってみたいです。とても素敵な
お店でした!
是非、いらしてみてくださいね。
それでは、また。
Mah Ze Dahr
28 Greenwich Avenue,
New York, NY
TEL: 212-498-9810
https://www.mahzedahrbakery.com/#!/