酸味がきつくなく、みんなから愛されるマイヤーレモン

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こんにちは。NYフードエキスパート、明比 玲子です。

日本には、出回っていないかもしれないのですが、マイヤーレモンってご存知ですか?


普通のレモンとマンダリンオレンジか、その他のオレンジを掛け合わせて作られたと言われています。

マイヤーレモンの中にも、いくつか種類があるようで、外見と中の身も少しオレンジっぽい黄色のものや、普通のレモンと全く変わらないものもあります。


もちろん、レモンと名がつくので、酸味がありますが、普通のレモンほど、カーンとくる酸味がなく、マイルドな酸味です。

そして、香りが、普通のレモンとは違い、何も言われなければ、ゆずのような香りで、間違えることもあるぐらいです。

年中通して収穫されるようですが、やはり冬に一番収穫が多いようです。ということで、シーズン的には終わりに近いのですが、目にすると買ってしまいます。

初めて見かけたのは、20年前ぐらいでしょうか?その頃は、とても値段が高くて、使ってみようと思う気にもなれませんでした。

一度味見をして、終わりでしたね。でも、今は、その頃と比べると半額ぐらいになったと思います。

普通のレモンも高くなったので、あんまり値段は変わらないのかもしれません。

今回は、何を作ろうかと考えたのですが、前回、レモンバーを作って、いまひとつだったので、今日はマジックケーキと言われるものを作ることにしました。


レモンバーがいまひとつだったのは、パンチに欠けたこと。レモンバーの良さは、レモンの風味が全面的に主張しているところ。

でも、マイヤーレモンだと、パンチがなさすぎたのです。

そこで、このマジックケーキだと、ケーキに入れるという感覚なのと、下の部分がカスタードになるのでいいかなと思いました。


ちょっと話がそれますが、マジックケーキというのは、ケーキの種を流し込んで焼いたら、何もしないのに、出来上がりが3層になって焼きあがるというケーキです。

見づらいかもしれないのですが、2層は、はっきり出ていると思います。一番下は、カスタードのように、真ん中は、半焼けのようで、一番上がスポンジケーキです。

待ちきれずに、まだ少し暖かいのに切ってしまったので、綺麗に切れていません。


この写真は、冷蔵庫で冷やしてから切ったケーキです。


クリームを挟んだようなケーキが食べたい時には、ぴったりかもしれません。とても簡単だし、失敗することもなさそうです。

ケーキは良かったのですが、やはり、マイヤーレモンは、これにも、あんまり効かなかったかも。

ということで、今までの経験から言って、マイヤーレモンは、サラダなどに入れたり、ドレッシングに使ったりする方が向いていると思います。

お菓子には、レモンを使うからには、パンチがなければ、あまり意味がないと思いました。

と言ったところで思いついたのですが、日本で日本人向けのお菓子には向いているかもしれません。

というのは、日本のお菓子類は、あまり主張した物がないからです。パンチがありすぎるとダメ。

なので、万一、日本でマイヤーレモンを見つけられたら、一度使ってみてください。