こんにちは。NYフードエキスパート、明比 玲子です。
今まで、いくつか私の好きなベーカリーをご紹介しましたが、今日は、20年以上経っている老舗のベーカリーのご紹介です。
「Sullivan Street Bakery」は、1994年に名前の通り、Sullivan Streetにオープンしました。その頃は、ちょうど、NYのフードシーンが激しく進化しつつある時でした。
それまで、私が美味しいと思えるパンは、ほんの数種類しかなかった所に、このベーカリーのオープンで、かなり救われたような気がします。
神戸っ子なので、美味しいパンは、とても大事なのです。(笑)
オープン直後、レストランでここのパンを食べると、すぐにわかりました。それぐらい、他のパン屋に比べて、抜きん出ていたのです。
そして、今や、250軒のNY中のレストランやサンドウィッチ屋などで、使用されているそうですが、それも納得できます。
ここで、私が大好きなのは、切り売りしてくれるピッツァです。でも、ここのピッツァは、イタリアン式で、チーズがのっていません。とってもシンプルなのです。
写真のように、はさみで切ってくれます。
トマトは、トマトソースがのっているだけ。季節によって、具も少しかわりますが、トマト、ポテトはいつもあります。
そのポテトは、焼きたてを食べると、至福の味です。ポテトと玉葱の薄切りが、とても薄いピザ生地の上に、山のようにのっていて、味付けは、オリーブオイル、塩、コショウ、ローズマリーです。
朝10時半から11時ぐらいにオーブンから出てきますが、ピッツァ生地はパリっ、ポテトも上がパリパリになっていて、全てがマッチしています。
今日は、あいにく、午後にしか行けなかったので、それほどパリッとしてなかったので残念だったのですが、それでも美味しいです。
それから、このchabati(チャバティ)は、一時かなりのレストランでサービスされていました。大きさが3種類あり、これは一番大きいものです。
サンドウィッチにしても美味だし、このまま食べても美味しい。風味があるんですよね。
それから、この細長いフォッカチアも、切り売りしてくれます。
2種類あって、1つは、ローズマリーのみ、もう一つは、ペコリノチーズがはいっていて、食事の時にいただいても美味しいですし、そのまま食べても二重丸。
甘いものは、それほどお薦めのものがないのですが、Bomboloni(ボンボローニ)=イタリアのドーナツは美味しいです。
私は、ここで作っているバニラカスタードが入っているのが一番美味しいと思いますが、人の好みかも。
最後は、このクッキー、Ossi di Morti(死人の骨という意味)は、食べだすとやめられません。パリッ、サクッ、そのあとは、口のなかで溶けてしまいます。
中は、ほとんど空洞になっていて、アーモンドの粉と、アーモンドが少し入っています。
このお店、オープンした時は、本当にSullivan Streetにあったのです。
でも、そのあと、奥さんと離婚をして、奥さんがその店の場所を取って、「Grandaisey」というお店で、ほぼ同じ物を売っていました。
今は、72丁目のBroadwayのロケーションのみのようで、本当のオリジナルのロケーションはなくなっています。
そして、ご主人が、このHell's Kitchenのロケーションで工場兼のお店をオープンして、もう15年経ちます。
辺鄙な場所にあるので、小売りは流行らないのだろうなーと思っていたのですが、west highwayの近くなため、車で買いに来る人がたくさんいるそう。
午後に行くと、人気の物は売り切れていたりします。
美味しいパンは、やっぱり私を幸せにしてくれます。
それでは、また。
Sullivan Street Bakery
533 W 47th Street,
New York, NY
TEL: 212-265-5580
http://www.sullivanstreetbakery.com
Chelseaにも支店があります。