人が休暇に行く時には、予約が取りづらい人気店や新しい店を狙え!

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こんにちは、NYフードエキスパート、明比 玲子です。

日本はお盆休みで、都内はがらがらみたいですが、アメリカも、今週がvacationのピークのようです。

そういう時には、いつも予約が取りづらかったり、新しくて入りづらいレストランに行くことをお勧めします。


今日のレストランは、そんなお店の一つかもしれません。まだオープンして2ヶ月弱ぐらいの高級店、「Gabriel Kreuther」です。今日は試しに、ラウンジに行くことに。

これは、私がよく使う手ですが、高いテースティングコースを食べに行く前に、本当に行く価値があるかどうか、偵察にいきます。

その上、ラウンジとメインダイニングルームではメニューが違うため、メインダイニングルームでは食べられない物が食べられます。

ところで、お店の名前は、シェフの名前です。彼は長年、有名な「The Modern」というMoMa美術館の中にあるレストランのシェフでした。

そこで、NYtimesから3つ星を得て、NY高級レストランの一シェフとして名を馳せてきました。

シェフは、アルザス地方の出身で、アルザス地方と言えば、Tarte Flambée(タルト フランベ)ですね。ちなみに、これはラウンジでしか食べられません。

タルトフランベとは、簡単に言ってしまうと、薄ーい生地のピッツァですが、かなり洗練されています。


生地は、クラッカーのように薄く、オリジナル(クラッシック)のトッピングは、オニオン、ベーコンにフロマージュブランです。

上記の「The Modern」にも、カジュアルなラウンジがあり、そこでもこのタルトフランベを食べることができました。今日は、これが目的で来たようなものです。

そして、実際出てきたタルトフランベは、「The Modern」のそれよりレベルアップしていたと思います。

生地は、信じられないほど薄く、トッピングがのっていない部分は、クリスピーに仕上がっています。

しかも、新しいお店では、テーブルに付けられるようになった、タルトフランベ専用のラックまで用意していました。びっくり。

でも、私は、このラック、いまひとつでした。なぜかというと、タルトフランベは生地が薄いため、自分のお皿にピースを取る時、具が落ちそうになるのです。

これがテーブルの真ん中であれば、取りやすいのですが、テーブルの端にあるので、とても使い勝手の悪い物でした。特に、こういう高級な所では、テーブルをあまり汚したくないですしね。

まぁ、NYのお店の場合、そういうことを考えるより、テーブルのスペースをつくるための苦肉の策とも言えます。

家賃が高いので、いくつテーブル、椅子を置くことによって儲けを少しでも増やさなくてはならないのです。だから、テーブルが小さ目なのです。

そうそう、ナイフとフォークがとても変わっていました。ほそながーいのです。これは、使い勝手も思ったほど悪くなく、素敵だなと思いました。


最初、クラッシックのタルトフランベをオーダーしましたが、一瞬にしてなくなったので、次はマッシュルームのに。これには、Comtéチーズ、アサツキ、ナツメグが入っていてます。

この種類も二重丸。あっと言う間になくなりました。(笑)

最近、NYでは、タルタルステーキが流行っています。もちろん、今までもメニューに載っているところはありましたが、最近特に多いです。

1ヶ月ほど前にご紹介した「Upland」でも、いただきました。私は、小さい頃、母親がタルタルステーキをよく作ってくれて、その想い出があり、とても好きなのです。

よくトライしますが、なかなかここのは美味しいというのがないです。ここのは、普通。黄身も入っていて、いいお肉を使っているのはわかりました。それと、このパンのグリルの仕方がパーフェクトでした。


パンをグリルするのって、意外とないがしろにされていますが、ここは、まわりがパリっとしていながら、中がしっとりとパンらしい。パーフェクトな仕上がりです。

ごめんなさい。写真を撮るのを食べてから思い出しました。これは、ロブスターとコーンがたっぷり、その他、今グリーンマーケットに出ている野菜が入っています。夏の一品ですね。美味しかったです。

最後は、ブラックペパーのフェットチーネにポーチドエッグ、ソレル(葉野菜の一種)のフォーム。ポーチドエッグをつぶして、ソレルのフォーム、パルメザンチーズなどとからめて食べます。

クラッシックな美味しさですね。

さて、デザートは、ベニエをけっこうプッシュされたので、トライすることに。ベニエ自体は悪くなかったのですが、揚げたてじゃなかったのかな?と思いました。残念。


お店は、ガラガラなのに、どうして揚げたてでないのでしょう?付け合わせに、ホワイトピーチのジャムにビールのソルベ。ちょっと変な組み合わせだと思いますが。

実は、このビールのソルベが、絶品でした。どうして、こんな一口しかないのでしょうか???次回行く時には、このソルベだけをオーダーしたいです。

ビールの味はほとんどせず、どちらかといえば、アップルサイダーのような甘い香りの、でもスキッとした味で、むちゃくちゃ美味しかったです。

ラウンジでも、決してお安いとは言えませんが、タルトフランベは、とてもリーズナブルな値段。バーに行って、タルトフランベを頼めば、それほど高くつかないと思います。

場所は、こういう高級店があるのには、ちょっと変な場所ですが(42丁目の大通りに面している)、とても静かで、Bryant Parkに面しているので、悪くないです。


そのうちに、メインダインングルームにも行ってみたいと思います。

とてもおすすめですー!

では、また。

Gabriel Kreuther
41 W 42nd Street,
New York, NY
TEL: 212-257-5826
http://www.gknyc.com