今日は、アメリカにおけるヨーグルトの進化と今の流行について、お話したいと思います。
2011年に、Greek yogurtが爆発的に流行し、それ以降、どのメーカーもがGreek yogurt(ギリシャヨーグルト)を販売し始めました。
それまで、アメリカのヨーグルトは、とても悲惨な物で、私は、こちらに住み始めて15年ぐらいは、ほとんどヨーグルトを食べませんでした。もちろん、グリーンマーケットの小さい農家が作った美味しいヨーグルトは、たまに手に入ることはありましたが、日本のようにスーパーで美味しいヨーグルトにはほとんど巡り会えませんでした。
ところが、Fage(ファーイェ)というギリシャからきた、ギリシャヨーグルトを皮切りに、アメリカのヨーグルトがどんどん変わっていき、やっと食べて美味しいヨーグルトが出回り始めました。
Fageの次は、現在アメリカのヨーグルト市場一位のChobani(チョバーニ)です。前者は、結構値段が高く、後者は少し安すいです。そして、そのChobaniこそが、ヨーグルトを朝食にフルーツと混ぜたりとかではなく、もっと食事っぽく食べようというのを広め、ソーホーにヨーグルトバーまで出してしまいました。
そして、2年ほど前、NY郊外にあり、農場を併設する高級レストラン「Blue Hill at Stone Barns」のカフェ部門が、野菜のビューレを入れたヨーグルトを開発。それ以来、健康志向の人の注目を浴びています。http://www.bluehillyogurt.com/about-us
でも、今回の3種類は、ちょっと予想を裏切られた感じ。でも、3つともに共通するのは、「塩辛い!」。以前に、sweet potatoフレーバーを食べたのですが、その時は、それほど感じませんでした。(parsnip(パースニップ)とは、人参とごぼうを合わせたような味と食感です)
ヘルシーをうたっていながら、この塩辛さはないでしょうと思いましたが、私は、ちょっと塩に敏感かも。保存などの関係からしょうがないのかもしれないのですが、アメリカ、得にNYで出回っている料理は、全て塩がきついので、これぐらい塩をきかせないと、顧客が納得しないのかも。
それから、少しびっくりしたのは、ギリシャスタイルのヨーグルトではないこと。結構、ゆるゆるのトロトロです。そもそも、ギリシャヨーグルトという物は、ギリシャでも存在せず、ヨーグルトを漉して、ねっとりした状態の物をギリシャヨーグルトとよんでいます。
だから、こういうトロトロヨーグルトに久しぶりに巡り会えて、少し嬉しかったかも。それに、どれも、素性の知れるものが入っているので、安心して食べられるというのは、いいこと。3種類とも、1パック(150g)で100カロリーです。
結論は、こんな小さなヨーグルト1個に$2.99も毎日払える人って、やっぱりお金持ちです。ランチなどで、甘くないヨーグルトを食べたい時は、便利かもしれませんが。それと、甘いヨーグルトは、デザートのように砂糖が入っているので、こちらの方が、やはりヘルシーでしょう。
私だったら、あんなに塩を入れないで、野菜の本当の甘みを生かして仕上げますが。見かけた人は、一度試してみて下さい。
それでは、また!