NYフードエキスパート、明比 玲子です。
今日は、去年の11月にLAからやってきた
大人気のお寿司屋さん「sugarfish」に
行ってきました。
このお店は、2012年に閉店した伝説の
「Sushi Nozawa」のオーナーシェフ野沢氏が
オープン。
LAでは10店舗もあるチェーン店で、ほとんどの
お店がセレブなどの住む富裕層エリアにあり、
セレブも足繁く通う超人気店。
私は、お寿司はそれほど食べに行かないのに
加え、安いお寿司屋さんには絶対に行かないの
ですが、LAに住んでいる友人が安くて美味しいと
言うので、物は試しに行きました。
ちなみに、友人はアメリカ人でした。念のため。笑
いやぁ〜、まずかった!こんなまずいお寿司初めて
食べました!
やっぱりね〜。こんな値段で、美味しいお寿司が
食べられるわけがないとは思ったのですが。。。
メニューは、アラカルトもありますが、3つの
コースがあり、ほとんどの人がコースをオーダー
するようです。
私達も、"The Nozawa trust me"コースをオーダー。
いい話ししか聞いていなかったので希望を持って、
楽しみにしてコースが来るのを待っていました。
まず、枝豆から。この写真、テーブルに来た
そのまま撮りました。盛り付け方は、枝豆が
バサって置かれていて、どうでもいいって感じ
ですよね〜。
次は、マグロのお刺身。全て作り置きですね。
生姜醤油がかかっていて、普通の味。
そして、お寿司!左上がalbacore tuna(ビンナガマグロ)、
右がサーモン。
最初に食べたのが、albacore tunaだったのですが、
「なにこれ〜?」って叫んでしまったぐらい。
ぐにゃっとしたような、変な食感で、フレーバーが
全くない魚です。
冷凍物の解凍失敗って感じですね。でも、これって、
いつもこういう食感のよう。NYマガジン誌の
クリティックも同じことを書いています。
ハマチ、タイ、シーバス、ホタテ。
最悪なことに、ほとんどのお魚が同じ食感に
フレーバーが全くないので、ワサビをつけないと
食べられないです。
しかも、そのワサビも、未だに粉ワサビを溶いたもの。
ネギトロの手巻き。これも変な食感で、何を食べて
いるのか、わかりませんでした。
ワタリガニの手巻き。
魚がダメな上に、シャリもX。メニューに、
「シャリは温かい物だ」と書いてあるのですが、
温かすぎ。
すし酢を入れすぎているので、べちゃべちゃ。しかも、
やけに酢が効いている。ご飯自体も美味しくない。
炊き方に問題あり。
キッチンに入って行って、寿司飯の作り方を指導した
かったです。(笑)
その上、これ、握ってないんですよね〜。お箸で
お寿司を持ち上げて、醤油をつけようとすると、
魚がポロって落ちるんです。
いやー、ひどいですね。
NYの街角には、中国人がやっている
お寿司屋が多いですが、そういう所のお寿司の方が
まだマシです。
LAにも、美味しいお寿司屋はたくさんあります。
だから、どうしてこのお店がこんなにウケているのか
理解に苦しみます。
お店が洒落ていて、値段がリーズナブル。いい所は
これぐらいでしょう。
それが、若い人にはウケるのかもしれませんが。。。
しかも、経営の方から見ると、このオーナーって
NYのこと何もわかってない?
実は、2階もあったのでウエイトレスに、
「2階にも席があるの?」と聞くと、
「2階は、ウェイティングのエリアとお手洗い
だけよ」と言うのです。
NYってレントが高いので、レストランは1席、
1テーブルでも多く入れて儲けたく必死なのです。
それなのに、ウェイティングエリア〜?ここは、
LAじゃないよ〜!
ここは長続きしないだろうな。。。と思ったの
ですが、隣のスペイン人のお姉さんは、
「Amazing!」とか言ってるし。
Yelpを見ると、5つ星を付けてる人が山のように
いるし。
やっぱり外人には、魚の食感だとか、そんな
細かいところまではわからないんだろうなって。
私は、時間を外して15時頃にランチに行ったので
待たなくてすんだのですが、近くにお店を持って
いる友人の話だと、ラッキーだったとか。
何時でも大混雑だそうです。
でも、雑誌の評がどこもあまり良くないので、
この現象もいつまで続くかわかりませんね。
物は試しと思う方は、いらしてみてください。
でも、時間とお金の無駄遣いだと私は思います。
今日は、がっかりしたので、明日は美味しい物を
作って食べます。
それでは、また!
Sugarfish
33 East 20th Street,
New York, NY
TEL: 347-705-8100