こんにちは!
NYスィーツエキスパート、明比 玲子です。
今日は、土曜日の夜に行ったインド料理の店、
「Pondicheri(ポンディチェリ)」のお話。
ちょっと長くなります。
こんなにひどかったら、普通は書くのをやめようと
思いますが、こういう時には店側がどう対処する
べきか?というのを書いてみようと思います。
まず、20:45の予約で、店は満席ではないのにも
かかわらず、テーブルに通してもらうのに、10分程
待たされる。
その時点で、嫌な予感。
座ると間もなく、とてもかわいらし〜い女の子が
やってきて、お水とメニューを置いて、パンの
かわり(?)にシリアルのようなスナックをカップから
紙の上にザーッと置いていく。
こんなスナックを、紙の上に置いて行かれたことは
なく、ちょっとびっくり。しかも、とても食べにくい
のに、スプーンも何もなし。
それ自体は、結構スパイシーで、ゴマやパンプキン
シードも入っていて、美味しかったので良しと
します。
ここからです。。。
10分ぐらい待った頃、ウエイトレスが、「お料理
忘れていないので、心配しないでね。。。」と
言ってきました。
その時は、まだ、そんなに待たされるなど夢にも
思っていなかったので、まぁ、それほど待たされて
いる感覚がなかったのです。
私たちが、「あー、大丈夫よー」と言うと、
彼女は、「あー、よかった。みんな私のせいだと
思う人がいるのよねー」と言う。このコメントを、
お客に言うのは変。
結局30分近く待ってから、シェアーしようと思って
いたquail(うずら)がテーブルに届きました。
見た途端、彼と2人で顔を見合わせます。
30分待って、「こーんな小さい料理が一つだけ!」
「こんなに小さいんだったら、シェアーするって
言ったんだから、言ってくれればもう一品取るのに」
お腹がペコペコだった2人は、あっという間に
この小さいうずらの半身を平らげ、メインコースを
待つことに。
待てど暮らせど来ないメインコース。
そのうちに、NYタイムス紙で見たオーナーの
一人がやってきたので、彼女に、「お料理は、
来るのかしら?」と聞くと、
平然とした顔、しかも、全くわるびれた様子も
なく、「はい、お料理はきます。。。」どうして
遅れているのかも言いません。
日本人以外の人種というのは、まず、"I'm sorry"
を言いません。でも、きちんとしたレストランでは、
きちんと謝ります。I'm sorryも言いますよ。
このオーナーの方は、もちろん言いませんでしたね。
もうここまできたら、攻める気にもなれず、お腹も
空いているし、さっさと料理を持ってきてよねーと
思い、待つ覚悟を。
その間、周りを見ていたのですが、ニューヨーカーが
見当たらない。そして、インド人がとても多いのに、
隣のインド人の女性たちは、どれも手付かずで、
オーナーに文句を言っていました。
座ってから、1時間とちょっとで、やっとメイン
コースが届きました〜!
タリーのチキンとラムを1つずつ頼んだのですが、
美味しかったのは、スパイシーなフライドオクラと
スモーキーなナスの煮込み。あとは、?
フライドオクラは、パリッとしていて、ポテト
チップスのよう。スモーキーなナスの煮込みは、
カレーのようですが、スパイシーではなく、
スモーキーさが前面に出ています。
チキンはそこそこ美味しかったのですが、
ラムは、完結していない料理のようでまずくて
食べられない。
しかも、ラムのプレートは、ほとんど全部の
料理が冷たい!ナンもまずい!
この料理見ていたら、オーダーしてから作る
ものって、まずないと思うんですよ。
もー、さっさとキッチンに入って、温かいのを
お鍋からすくって食べたかったです。
いやー、ここ、つい最近、NYタイムス紙で
2つ星取ったお店なんですけどねー。
私たちは、オーナーやウエイトレスに怒鳴った
でもないのに、もう彼らは、恐れおののいていて、
こちらのテーブルにやってこない。
ただただ、平穏無事に時が経つのを待っている
ような感じ。
これ!これが一番ダメなんですよ。これが、一番
お客を怒らせること。
ウエイトレスは、私たちのことを怖いながらにも、
なんとなく気を使ってくれていましたが、
オーナーは、自分のこととは思っていない。
デザートを頼むかどうか悩んだのですが、
とりあえず1つは頼んでみようということで、
頼みました。
Warm fig & butter cake....冷たくはないけど、
暖かくない。説明を読んでいると、生クリームは
チャイマサラフレーバー、いちじくはタマリンドが
入ったコンポートのようですが、どれもフレーバーと
して感じられませんでした。
しかも、ケーキは、パサパサ気味。
私はマサラティーが大好きで、インド料理に行くと
必ずオーダーするのですが、ここのは今まで飲んだ
中で最低かも。スパイスのコンビネーションが悪い!
あー、一つうまくいかないと、全部うまくいかない
ってこのことですかね。
でもね、これって、レストラン側の対応で、こちらの
感じ方を随分変えられるんですよ。
私たちは未だに、どうしてあんなに待たされたのか
知らないんです。
お客に怒られたくないというのはわかるのですが、
そういう時にこそ、テーブルによく行って謝り、
事情を説明する。合間で、出せるものがあるのなら、
飲み物でもサービスするとか。
これができないんだったら、レストランオーナーに
なるのはやめたほうがいいです。
またもや疑問。どうして、こんな店がNYタイムス紙
から2つ星をもらえたのか?
全体的にカジュアルですが、入り口には、朝食、
ランチ用のテイクアウトのスィーツなども置いて
ありました。
ランチメニューなど見ていても、美味しそう。
もう2度とディナーには来たくないですが、
朝食やランチだったら、もう一度トライして
あげてもいいかなと思います。
あのオクラとスモーキーなナスの料理が
作れるのなら、作れる能力はあるのだと思います。
このお店は、テキサスにお店があり、そこを
NYに持ってきたようです。NYって、とても
厳しいですからね。
今のままだと、もう沈没が見えています。
少なくともディナーは。
そう思って、もう一度、レストランって
ホスピタリティービジネスだってことを
念頭に置いて、考え直してもらいたいです。
それでは、また!
Pondicheri
15 W 27th Street,
New York, NY
TEL: 646-878-4375