Penn Stationは、もう、それほど悪い場所じゃない。

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こんにちは、NYフードエキスパート、明比 玲子です。

NYに住んでいない方には、よくわからないかもしれないのですが、だいたい電車の駅というのは、空港と同じで、あまり洗練された食べ物がありません。

しかし、この数年、NYの空港では、有名シェフがクリエイトするレストランが増え、お腹を空かせて空港についても、値段をあまり考えなければ、そこそこ美味しい物が食べられるようになりつつあります。

それと同じように、長距離列車の主な駅、Penn StationやGrand Central Stationも変わりつつあります。

Grand Central Stationには、あの有名なOyster Barが昔からあったり、Penn Stationよりも早くから、レストランに関しては進んでいると思います。

その一歩遅れているPenn Stationにも、つい最近、Pennsyという著名シェフがクリエイトした高級フードコートがオープンしたので、早速チェックしてきました。


Penn Stationのフードコートとは言え、実際は、駅の構内ではなく、外に出なくてはなりません。

しかし、Madison Square Gardenのすぐ横に位置する上、駅の中に入らなくても買いに行けるという利点があり、駅に用事のない近所の人も買いに行くことができ、人気を集めているようです。

入っているテナントは、今や全米のシェフが支持すると言っても過言ではないお肉屋「Pat LaFrieda(パット・ラフリーダ)」、NYでもエンパイアを築き上げているイタリアンシェフ、マリオ・バタリの「Mario by Mary」、ヘルシーフードで有名な、Franklin Becker(フランクリン・ベッカー)の「The little beet」、アメリカンステーキハウスで名を馳せた、Marc Forgione(マーク・フォージオン)の「Lobster Press」、いつも大行列だったヴィーガン料理のトラックを閉めて、ここにオープンした「Cinnamon Snail」、それにバーがくっついています。


パッと見て、一番食べたくなるメニューは、「Pat LaFrieda」と「Mario by Mary」だと思います。そして、デザートは、「Cinnamon Snail」。

あとのお店は、何となく、メニューがぱっとしなく、食べたいなと思うものがあまりないのです。

でも、ヘルシー志向の人や、野菜を食べたい人などは、The litte beetがいいと思います。

「Pat LaFrieda」は、ハンバーガーミートが一番人気なはずなのに、ハンバーガーをおいてなく、ちょっとがっかりきたのですが、他のお肉ももちろん美味しいので、今日のスペシャル、「ローストポーク」のサンドウィッチにしました。



もう一つは、「Mario by Mary」の「When Mario met Mary」のプレスサンドは、フォンティナチーズ、グリエールチーズでプレスして、仕上がりにブラックトリュフハニーがかかっています。


答えから先に言って、両方とも、◎でした。

ロースとパークサンドウィッチは、パンは、外側がパリっとパーフェクトに焼き上がっていて、中はふわふわ。その中に、これでもかというぐらいにローストポークのスライスがはいって、その上には、溶けたチーズがたっぷり。

When Mario met Maryの方も、パーフェクトにプレスされていて、チーズとトリュフハニーの相性が抜群で美味。


サンドウィッチって、簡単なようで、パンの焼き加減、具とパンの相性、具のコンビネーションなど、全て合うのがなかなか難しいのですが、この2つは、最高でした。

最後、デザートは、上にも説明したように、大人気のトラックを閉鎖して、ここにお店をオープンした「Cinnamon Snail」で、いつも食べてみたいと思っていました。

トラックの時は、大行列で、並ぶ気になれませんでしたが、ここは、人気はあるものの、大行列ではなく、すぐに購入できました。

あっ、ここは、デザート屋ではなく、ヴィーガン料理屋で、ヴィーガンのデザートもかなりたくさんあるという感じです。

そして、スウィーツをお目当てに買いに来て、大箱を持って帰る人を何人も見かけました。

ドーナツ屋ではありませんが、ドーナツがご自慢のようで、ドーナツの種類が結構たくさんあったので、ドーナッツを2種。

ヴィーガンやグルテンフリーのデザートを作る時、必ず、何かを代用することになるのですが、そうすると、やはり味にしわ寄せがきます。だから、ここがそんなに人気がある理由を是非さぐりたかったのです。

感想は。。。美味しかったです。ドーナッツは、アーモンドベーコンとマシュマロのチョコレートドーナッツでした。


「このドーナツを、絶対にもう一度食べたい!」と思うほども美味しくなかったですが、ヴィーガンでここまでできたら、すごい!と思いました。

これだったら、ヴィーガンダイエットをしている人が、箱で買って帰るのも、わかるような気がしました。

あまり期待しないで行ったのですが、15ドルあれば、2人で分けて十分なサンドウィッチが買えて、広々とした店内で、とても気に入りました。

そうそう、Penn Stationには、他に2つお目当てにして行っても良い場所があります。

それは、「Krispy Kreme」と「Garrett popcorn」で、どちらも、マンハッタンでは、ここにしかありません。

駅自体は、Grand Central Stationのように綺麗でもなく、行ってみて楽しめる駅ではありません。

でも、Madison Square Gardenでのゲームやコンサートに行く時は、Pennsyで食事をして、Krispy Kremeでデザートを買って、popcornは、ゲームのお供にするのもいいかもしれません。

何もなくても、お家用に買って帰ってもいいでしょう。

かなりごちゃごちゃしていて、あまり好きなエリアではありませんが、今回は、美味しい物を食べて、ちょっと楽しい時間が過ごせました。


お近くに行かれた際には、是非!おすすめです。

Pennsy
2 Pennsylvania plaza
New York, NY
http://www.thepennsy.nyc