レストランは、やっぱり自分で試してみないと、わからない。

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こんにちは。NYフードエキスパート、明比 玲子です。

今日は、普段ニューヨーカーは、あまり行きたくないエリア、ミートパッキングディストリクトにある「Santina(サンティナ)」というお店にブランチを食べに行きました。


あんまり行きたくない理由というのは、とにかく観光地化してしまっていて、地元の人が少なく、がちゃがちゃしているからです。

でも、今春にオープンした「Whitney Museum(ホィットニー・ミュージアム)」により、地元の人も少し、足を運ぶようになったかもしれません。そして、「Santina」は、そのすぐ隣にあります。

普通なら、このエリアのこういうチャラっとしたお店には、あまり行かないのですが、ここの朝食に、とてもいい評がでていたので、週末にいつか食べに行こうと思っていました。

まず、お店に入ってびっくりしたのは、とにかくお店がカラフルで、南国に来たような雰囲気です。


私は、どちらかと言えば、カリビアンのお店のような感じがしたのですが、ここのシェフ達(Mario Carbone, Rich Torrisi)は、イタリア料理で名を馳せたので、このお店は、イタリアの沿岸エリアの雰囲気と思って欲しいようです。

ちょっとイタリアっぽくしたかった割りには、チャラっとし過ぎているような気がします。何だか、どこ見てもカラフルで、あまり落ち着きません。

メニューの数は少なめで、どれにするかはあまり悩みませんでしたが、ウェイトレスは、ペラペラとしゃべり、忙しいからさっさと客に対応しようという態度。ちょっと慇懃無礼な感じ。

メニューは、誰が見ても、何か良くわからないものがあるのにもかかわらず、メニューにも説明がなければ、こちらから聞くまで、何の説明もなし。

しかも、フレンチトーストが(今日は?)ないのにもかかわらず、それも、こちらから聞くまで何も言わない。

別に、ぶすっとしてサービスをされているわけではないものの、こういうコミュニケーションのないサービスをされると、それだけで、店の印象が悪くなります。

結局、自分たちでメニューをみていてわかったのが、メニューのある部分が、四角く囲ってあって、どうもそれがここのお薦め料理のようです。

このCecina(セシーナ)というのは、その四角く囲まれたメニューの一つ。クレープのような、薄いパンケーキのようなもので、それに、具をのせて食べるものでした。



具が4種類あり、どれかを選べるのですが、私は、トリュフフレーバーのエッグサラダを選びました。

でも、これは具の選択に失敗しましたね。まず、エッグサラダにトリュフの匂いがほとんどしなかったのです。

それから、「このソースをかけて食べて下さい」という2種類のソースで、トリュフの匂いなんて、吹っ飛んでしまいました。

ソースは、グリーンの方は、アボカドとペパーが入り、少しスパイシー。手前のは、トマトにシャロットなど、かなり煮詰めてあるディープなフレーバーです。


両方とも、とても美味しかったのですが、果たして、「このエッグサラダに合ったか?」と聞かれると、疑問です。

もう一品、お店のお薦めは、フィッシュサンドウィッチです。ブラックバスをフライにして、マヨネーズ、ハラペニョーンペパー、玉葱の薄切り、キャベツの千切りなどを入れて、ハンバーガーのバンに挟んでいます。


これも、カラッと揚がっていて、バンの焼き方もとてもよく、フレーバーもよく、美味しかったです。

最後は、トルテリーニに、とてもあっさりしたトマトソース。これもシンプルなのですが、トルテリーニは柔らかく、パーフェクトに茹でてあり、トマトソースもあっさりと塩辛かったり脂っぽくなく、よく仕上がっていました。


トルテリーニを、ここまでパーフェクトに出せるお店は、あまりないと思います。

サービスもお店の雰囲気も、エリア自体もあまり好きではないのですが、お料理は、とても美味しかったので、きちんとしたシェフが作っているのを知っていたとは言え、少し驚きました。

やっぱり、レストランは、自分で試してみないとわからないですね。

Santina
820 Washington Street,
New York, NY
TEL: 212-254-3000
http://www.santinanyc.com