こんにちは。NYフードエキスパート、明比 玲子です。
今朝は、ぐっと冷え込みました。と言っても、まだ9℃ぐらいですが、ちょっと薄着で外に出る気にはなれない気温。そして、何と、郊外では初雪が降っていたそうです。
今週中には、また20℃まで戻る日もあるみたいですが、それほど寒くないのに、郊外とはいえ、雪が降ったのはびっくりです。
でも、今日は寒くなると聞いていたので、金曜日、土曜日に買い物をして、準備をしていました。
何でしょう?それは、寒い日に食べたくなる、ラザニアです。以前にも使った、私の大好きなポブラノペパーのローストしたのが残っていたので、最後のコーンと一緒に、ラザニアにしました。
この組み合わせ、フレーバーがドンピシャで、とても美味しいのです。コーンがとても甘くて、少しだけスパイシーなポブラノペパーと深い風味が、何とも言えない組み合わせです。
コーンと生クリームをクリーム状にするので、ベシャメルソース(ホワイトソース)は作る必要がありません。
それをソースにして、その他には、キャラメライズさせたオニオン、軽く炒めたズッキーニ、ポブラノペパーをラザニアヌードルと重ねて、モッツアレーラチーズをのせて出来上がり!
こういう食べ物って、本当に幸せになれますよね。
それから、今日は、私のこだわりのアップルパイを作りました。年に一回は、気合いを入れて、作ります。
まず、リンゴから。アップルパイには、密かに有名なリンゴの種類があります。この種類を入れると、魔法のように美味しくなる、まるでアップルパイの為に作られたような種類です。
それは、Northern Spy(ノーザンスパイ)という種類です。一時期、栽培する農家が減って、見つけるのが大変だったのですが、近年は、グリーンマーケットでは2、3の農家が持っています。
食感は、固過ぎず、柔らか過ぎず、味は、酸味の度合いがパーフェクトなのです。だから、アップルパイによく合うのだと思います。
そして、アップルパイを美味しくする秘密は、とにかく、種類を混ぜること。日本には、あまり種類がないかもしれないのですが、NYは、溢れかえるほど種類があります。
私の種類の混ぜかたのポイントは、Northern Spy、Golden delicious(アメリカでは、タルトタタンには、これを使います)、Granny Smith(グラニースミス、とても酸っぱい青リンゴ)、あとは、Jonathan(ジョナサン、紅玉)か、正直言って、何でもいいです。(笑)
今回は、Granny Smithの代わりにRhode Island Greening(ロードアイランド・グリーニング)という種類を使いました。
一度、リンゴがいろいろ余った時に、何も考えずに、とにかく残っているリンゴを使ってアップルパイを作ったのです。その時のアップルパイは、本当に美味しかったのです。
友人達も、「これ、どうやって作ったの?」と今までに食べたことのないフレーバーに、びっくりしていました。何も考えずに作ると、意外と美味しいものが偶然にできたりするのですよね。
あと、こだわりのアップルパイというのは、もうひとつ作り方にあります。私は、コーンスターチがいっぱい入ったパイが嫌いなので、極力入れたくないのです。
そこで、スライスしたリンゴと砂糖を混ぜて、2時間ほど置き、出てきた水分を煮詰めて、シロップ状にします。
水分を切ったリンゴに、ほんの少しだけのコンスターチをまぶし、そのシロップと混ぜ合わせて、パイのフィリングにします。
こうすると、とてもすっきりしたパイが出来上がります。
ちょっと健康にはよくない物ばかりでしたが、幸せな気分になれました。
明朝も、寒そうです。それでは、また。