こんにちは。NYフードエキスパート、明比 玲子です。
今日は、「Buckle(バックル)」について。Buckleなんていうデザートは、こちらに住んでからも、すぐには聞かなかったかも。
かなり何年も、一体Buckleとは、どういうデザートなのか。。。?というのをリサーチしていますが、はっきりした答えは出てきません。
つい先日、NYタイムス紙が、Buckleの説明をしていましたが、それによると、Buckleというのは、アメリカのデザートの大きなカテゴリーで、これっと言った決まった定義はないと言います。
その大きなカテゴリーには、Crisp, Crumble, Brown Betty, Pandowdy, Cobbler, Slump, Gruntが入り、その中で、それぞれの定義が、ちょっとずつ重なり合っているということです。
作る地方、家庭などにより、ちょっとずつ違う。でも、家庭で簡単に作れて、たまたま家にあるものを使ったり、おばあちゃんが作っていたレセピーなど。
ただし、フルーツがたくさん入っていること。ケーキの生地との割合でいうと、フルーツの方が多め。
これを聞いている限りだと、フルーツさえたくさん入っていたら、他は、きちんとした決まった定義はなさそうです。
とは言え、googleすると、どれも同じような写真がでてきます。要は、どれも同じなのか?って感じですが。アメリカは広いので、聞く地域、聞く人によって、違う答えが返ってくると思います。
作っている人も、本当の違いなど知らない、「美味しかったらいいや」って思って作っているんだと思います。
そこで、これは、私がネクタリンで作ったBuckle。ちょっとフルーツの割合が少なかったかもしれません。
ほとんどのレセピーは、ブルーベリーを入れているみたいですが、先日のCrumbleにブルーベリーを入れたので、今回はネクタリンだけで作りました。
これだけ見ると、普通のクラムケーキとどこが違うのか?って感じですよね。でも、ある説明には、*コーヒーケーキにフルーツが入ったものが、Buckleだって書いてありました。
その説明から言うと、これはBuckleです。
これは、NYタイムス紙が出していたBuckle。明らかにケーキ生地よりも、フルーツの方が多いです。でも、上に、ステゥルーデル(クラム)がのっていません。
その代わりに、砂糖を上に振りかけ、少し高温で焼いて、表面をパリッとさせています。
私の結論としてBuckleは、「フルーツの割合が多いけれどもケーキのよう。表面はクラムがのるか、砂糖などでパリッと焼く」っていう感じですね。
いろんな国のカルチャーが集まってできているアメリカだからかもしれませんが、やっぱりアバウトなのです。(笑) 日本のように、何でもきっちりしてないのが、アメリカですね。
すこーしだけでも、違いをわかっていただければ嬉しいです。
それでは、また。
*コーヒーケーキも、またいろいろ説がありますが、普通は、柔らかいケーキの上にくらむがのっていて、シナモンフレーバーのことが多いです。でも、これも、ジャムが間にはいっていたり、コーヒーケーキというからには、コーヒーフレーバーというのもあり、定義があってないようなものです。