こんにちは。NYフードエキスパート、明比 玲子です。
次の週末は、Labor day weekendと言って、NYでは、オフィシャルに夏の終わりという週末です。
そして、どうも、今週の週末も、みんなどっかに行ってしまっているようで、街はかなりガラガラ。ということで、いつもは、なかなか入りにくい店にブランチに行くことにしました。
それは、「Estela(エステラ)」というお店です。一度ディナーに行きましたが、予約を取らないので、プライムタイムを外して、早いディナーの時間に行ったのを覚えています。
お酒の部門のプロThomas CarterとシェフIgnacio Mattosがオープンして、早くも2年。
Thomasは、マンハッタンの高級店で料理人の経験もあり、Blue Hill Stone BarnsやAlain Ducasseなどでアルコール部門のディレクターで、Ignacioは、Francis WallmanやAlice Watersなどに師事し、マンハッタンの有名店Il bucoでも長年働いたことがあり、経験豊富です。
よって、ここは、お酒を飲みに、美味しい料理を食べにくる人が多いです。でも、私みたいに、お酒はほとんどだめだけど、食事だけでも、もちろんokです。
待つのが嫌なので、今日は、2時ぐらいにブランチに行くことに。ブランチもとても人気があるので、家を出る前に、一応電話をすると、30分後ぐらいなら、大丈夫ということ。
行ってみると、テーブルが3つぐらい空いていました。びっくり。それにしても、超人気店なのに、お店がすごく小さいのです。すんなり座れたのは、ラッキーでした。
どれが人気メニューで、どれがディナーにないものなど、かなり、きちんと説明してくれるウェイターで、助かりました。
まず、このToast with lard and jamは、sourdough breadをトーストして(ちょっと焦げてましたが)、その上にカラントのジャムに薄ーくスライスしたラードをのせてます。
カラントのジャムがかなり酸っぱく、ラードとの味のバランスがよく取れていて、見た目によらず、とても美味しかったです。
これは、パンチェッタ、アボカド、目玉焼きのサンドウィッチ。これは、美味しいのですが、塩が足りなかったです。私は、料理の中で、塩が一番大事だと思っています。
塩が適量に効かせられないシェフは、だめだと思います。ほんのひとつまみの塩が、味を大幅に左右します。このパンは、ブルックリンで有名な「Bien Cuit」のベーカリーのものです。
私は、その昔は、美味しい塩をピルケースに入れて、持ち歩いていたのですが、最近、レストランも、いい塩を置くようになったので、持ち歩かなくなりました。
これは、マフィンに、あの有名なRuss & Daughtersでスモークした魚を仕入れて、挟んでいます。すこーしだけ、自家製のマヨネーズが塗られています。とてもシンプルなのですが、最高に美味しいです。
また、このグリーントマトも、うっすらとわからないぐらいにドレッシングをきかせて、バジリコの葉を添えていて、美味です。
この料理は、Russ & Daughtersの美味しいスモークフィッシュがあってのものなのですが、マフィンは、ここで作っていて、一口添えられたグリーントマトとの相性が抜群です。
料理の最後は、これ。ここの、一番有名な料理かもしれません。ラムのリブチョップです。肉は柔らかく、骨からホロっと外れます。
下に敷いているソースは、Charmoulaと言って、モロッコ料理などに使われる、ハーブソースです。
レセピーによって違いますが、これは、香菜、ミント、パセリ、レモン汁、オイルなどが入っていました。そして、ハニーも少し。
デザートは、3つしかないのですが、2つ取りました。ピーナツバターアイスクリームのサンドウィッチ。これは、美味しかったですが、特筆することは、あまりありません。
もう一つは、パンナコッタ。いまさらパンナコッタでもないと思ったのですが、これは美味しかったです!もちろん、食感や柔らかさなどは最高に仕上がっています。
そして、塩がかなり効いていて、上には、ハニー、ビネガー、ビーポーレンがかかっていて、全てを一緒に口に運ぶと、最高のハーモニーを醸し出します。
パンナコッタなんて、レストランでは、もう10年以上オーダーしてなかった気がしますが、ここのは、お薦めです!
予約は取らないし、席数は少ないし、行きづらいお店ですが、とてもお薦めです!お酒好きの人には、特にいいかもしれません。
それでは、また。
Estela
47 East Houston Street
New York, NY
TEL: 212-219-7693
http://estelanyc.com